今や、どのご家庭にも、郵便受けは玄関先やマンションのエントランス部分に設置されていると思います。郵便受けは、郵便法の改正により、集合住宅への郵便受け箱が義務化されたことで設置されるようになりました。
その後、高度経済成長期に共働き家庭が増えたこと、核家族化が進んだことにより、郵便受けは急速に普及しました。
両親は共働き、子供たちは学校等へ行き、自宅に誰もいない状況だと、当時郵便物の配布方法であった手渡しが難しくなってしまいました。
そこで、不在な状態でも郵便物を受け取ることができる、郵便受けというのは非常に便利なもので、共働き家庭や核家族家庭を中心に普及していきました。
現在、築年数の古い集合住宅などには南京錠などをつけて郵便物の管理を行っている場合もありますが、近年はダイヤル式の鍵が取り付けられている郵便受けであったり、暗証番号式の鍵がついているものなど、防犯性が以前よりも高いものが増えてきています。
しかし、その防犯性が高まったことにより、鍵のトラブルというのは増えてきています。例えば、マンション入居時にダイヤルの開き方を聞いていない、番号を入れているが開かない…などといったトラブルは非常に多いです。
今回は、郵便受けに取り付けられることの多い鍵の種類、トラブル時の対応、解決方法などを以下にご紹介していきます。
郵便受けはどのご家庭にもあると思いますので、いざトラブルが起こってから焦ってしまわぬよう、ご覧いただければと思います。
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南京錠は大きく分けて、鍵を使って開けるシリンダー式と文字合わせ錠があります。
シリンダー式はピンシリンダー錠のような作りで、鍵を入れて内部がかみ合うと筒が回転し、かんぬきを動かすことでU字型の金具の部分が持ち上がるようになります。
文字合わせ錠には4つの種類があり、昔からある「丸形符号錠」と呼ばれる円筒状のもの、複数ダイヤルで3~4桁の数字を合わせて解錠するもの、ダイヤル錠のように1つだけダイヤルがあるもの、そしてプッシュボタン式です。
シリンダー式には必ずスペアキーがついていますので、鍵を紛失した際は、まずスペアキーを探してみてください。
経年劣化で動かなくなっている場合や、鍵穴に汚れや砂埃が詰まっている場合には、鍵を挿し込んでいるのに回らない、空回りしてしまうなどの症状が起こることがあります。
まず、鍵穴をエアダスターなどで掃除してみて、鍵穴専用の潤滑材を入れて様子を見て下さい。
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それでも状態が改善しない場合は、故障の可能性が高いです。
スペアキーが見当たらない場合、ピッキングといい、工具を使って鍵穴から開錠する方法がありますが、見よう見まねで開けることはかなり難しいですし、
そのような作業をしていると、近隣住民の方に不審に思われたり、勘違いされてしまう可能性も高いです。
管理人や管理会社などと連絡がつかなかったり、どうしても今すぐ開けたい、ということでしたらニッパーやボルトクリッパーでツルの部分を切断するしか方法はありません。
【丸型符号錠】
【複数ダイヤル式南京錠】
この2つのものは、文字合わせタイプの中で最も一般的なタイプの南京錠です。実際に使用したことがある方はかなり多いでしょう。
昔から使用されているようなものは、ツルの部分を引っ張ってダイヤルを回し、引っかかりがある番号を揃えると解錠できる場合がありますが、現在製造されているものの中には、防犯性能がかなり高く、全ての番号でこの引っかかりがわからないように対策されているものもあります。
もしそういった防犯性の高い南京錠であればこの手法での解錠は困難です。
あとは、ひとつずつ番号を順に組み合わせながら、探っていくという方法しかありませんが、この方法ですとかなり時間も労力もかかってきてしまい、現実的にはかなり難しいといえます。
破壊してでの開錠の方法は、シリンダー式と変わらず、ツルをボルトクリッパーで切るか、ペンチで掴み、ツルの部分を破壊するしか方法はありません。
ここタイプの南京錠は、右に〇、左に〇…というように、どちらに回すかで内部のディスクが回転する方向が変わります。
このタイプの南京錠も、番号がわからなくなった際に総当りができますが、直前のタンブラーが揃っていないと次のタンブラーが回転しないようになっているうえ、回す方向も関わってくるため、膨大な時間が必要になります。
ですので、解錠方法としてはかなり難しいといえるでしょう。
このタイプの南京錠は、8つあるボタンのうち4つの正しい番号を押して開錠します。
このタイプはピッキングが大変困難と言われており、暗証番号を忘れてしまった場合は番号総当りをして開錠するか、破壊して開錠するしか手段がありません。
ダイヤル式の郵便受けは、金庫に付いているようなダイヤル式の鍵です。郵便受け用は金庫のダイヤル式の鍵よりも小型で、開錠方法も金庫用ほど複雑ではないものです。
多くの場合、開錠に必要な数字は2つで、最初のものを親番号、もうひとつを子番号と呼び、
その2つの正確な番号を、正しい方向にダイヤルを回すことで、扉を開けることができるような仕組みになっています。
ダイヤル式のものはどんなメーカーのものでも、まず初期化の設定をしなくてはなりません。
その為、ダイヤル式のものを開ける際には、まず1番に初期化させるという作業手順を踏むことが必要となってきます。
ダイヤル式のものの多くは、『時計回りにダイヤルを2周する』もしくは鍵によっては『反時計回りにダイヤルを2周する』ことで初期化されることになっていつものがほとんどです。
ですので、引っ越しなどのタイミングで、ダイヤル式の鍵の郵便受けになったという方は、初期化作業である、ダイヤルを2周回すという作業を行う必要があります。
ダイヤル式の郵便受けの暗証番号は、入居時に取扱説明書や契約書などの書類に記載されて渡されることが多いです。入居時に渡された郵便受け用の取扱説明書や契約書、そういった書類に記載がないか、今一度部屋に戻って確認してみましょう。
書類を受け取った記憶がなかったり、書類自体が見つからない、書類を紛失してしまった…などという場合は、管理人や管理会社に相談してみましょう。本人確認の後、すぐに教えてもらえます。
どうしても郵便受けの扉が開かないとき、勢いのままに扉を開けてみたり、鍵部分をこじ開けてみてはどうか…なんてことが、頭をよぎる場合もあると思います。最終手段、それで開けばいいや…と思い、無理やりにこじ開けてしまうことにより、ポスト自体の変形を招いたり、集合住宅など、いくつものポストと連なっているものの場合は、隣り合わせのポストにも変形の影響を与えてしまうことがあります。
ポスト自体もとても頑丈な強度で作られているものばかりではなく、思っていたよりも変形しやすい場合が多いです。
また、集合住宅でのポストというのは、共用部分であるため、破損することはよほどの緊急性がない限りは行うべきではなく、もし破損しなくてはならない状況だとしたら、管理会社などに問い合わせをし、承諾を得るべきです。
ダイヤル式郵便受けが開かなくなる主な原因はいくつかありますが、その原因と対処方法について以下にまとめます。
かなりの量のチラシや広告が詰まりすぎていると、中から紙がダイヤル部分を圧迫してダイヤルが回らなくなったり、変形や故障を招くことがあります。また、外にまであふれ出るような量まで詰め込まれてしまうと、郵便受け自体が変形したり、建て付けが悪くなってしまう場合があります。
一度、中のものを取り出せるようなら取り出してみて、再度ダイヤルが回るかどうか確認してみてください。また、郵便受け自体の変形が考えられるようなら、ポストや扉を抑えつつダイヤルを回すようにしてみると、開錠できることもあります。
普段からこまめに中のものを取り出すと、このようなトラブルを事前に防ぐことができるといえます。
入居時に郵便受けのダイヤル部分が初期化されていない場合は、開錠できません。一度ダイヤルをリセットする場合、一般的には右、もしくは左周りに2周以上回すことでリセットできる場合がありますが、これは製品による部分も多いので、入居時に大家さんや管理会社に確認してみたり、受け取った説明書を確認してみるとよいでしょう。
郵便受けの番号を記憶しておいても、ダイヤルを回す方向が間違っていれば、郵便受けの扉は開くことができません。番号とともに、ダイヤルを回す方向も一緒に覚えておく、もしくはメモ書きしておくなどしておきましょう。
郵便受けの扉が開かない場合、ダイヤル自体が故障している可能性も考えられます。経年劣化やさび付きなどで故障してしまった場合は、鍵屋へ修理を依頼するか、賃貸住宅の場合は、管理会社や大家さんに一度問い合わせてみるようにしましょう。
ダイヤル式郵便受けの鍵が開かなかった場合の対処方法について、以下に述べていきます。
ダイヤル式郵便受けの多くは、2桁の番号で設定されています。ダイヤルを2周してダイヤル入力をリセットした後、親番号を1回、子番号を1回合わせる事で開錠できます。
なお、3ケタのダイヤルの場合は、ほぼ家庭用の郵便受けで採用されている事はありません。
総当たりをする際、親番号を0~9のいずれかで止めた後、子番号は親番号とは違う番号で止めて引きます。開かなければ次の番号を試す…という作業を、親番号を合わせる時に回す方向が右の場合と左の場合それぞれ行います。その為、すべての組み合わせを試すとしても合計180通りとなります。
賃貸物件の郵便受けのダイヤル番号は、部屋を入居する際に受け取る書類や郵便受け使用に関する説明書などに記載されている事が多いです。
暗証番号を忘れてしまった場合は、まずは番号が描かれた書類や説明書を探してみましょう。
もし、書類や説明書が見当たらなければ、管理会社や大家さんに問い合わせてみましょう。
そうすれば、すぐに暗証番号を教えてもらう事ができます。
戸建ての場合、郵便受けのメーカーに問い合わせてみるのも1つの手です。郵便受けの品番を事前に控えておき、メーカー側に問い合わせてみるとよいでしょう。メーカーのホームページを検索すると、お客様センターや、問い合わせ専用のメールアドレスが記載されています。
その際、防犯上の観点から、本人確認などを求められることがあります。
上記の内容を全て試された上で、それでもどうしてもダイヤル式郵便受けの鍵を開けられない場合は、鍵屋に開錠依頼をしましょう。
費用はかかりますが、現場まで駆け付けて、しっかりと対応してくれます。
札幌の鍵屋さんTKDでは、現場に伺う日時やお時間帯など、お客様のご要望にできるだけ添えるように努めております。まずは電話にて現在のご状況をお聞きし、日時や作業に伺うお時間などの相談をさせていただき、うかがわせていただきたいと思います。
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郵便受けの鍵は、ほとんど毎日のように使用している方が多いことから、ご自身が思っていらっしゃる以上に、鍵や郵便受け自体にダメージを受けていることがあります。
逆に、チラシやはがきを毎日とらない、数日に一回しかポストを開くことがないというかたも、中身が多く詰まってしまっている郵便受けは、意外と中からチラシやはがきが扉を圧迫してしまい、扉や錠前に負担をかけてしまっていることが多く、鍵が開かないというトラブルを招くことになってしまいます。
また、郵便受けの鍵が開かないというトラブルには「鍵穴の汚れ」、「錠前内部が錆ついている」、「潤滑剤が切れている」といった従来の鍵トラブルと同じことが起こっている可能性もあります。
汚れや潤滑剤は掃除をすれば状態は改善しそうですが、郵便受けの鍵の故障となると、ご自身での修理は、かなり厳しいと思います。
鍵が開かない原因が全く分からない、マンションの共用部分であったり、賃貸の物件なので、破壊せずに開錠して欲しい、という場合は鍵業者にご相談下さい。
南京錠を破壊してでの開錠作業は、特殊工具を使用しないと破壊することがかなり難しい作りになっており、自宅にある工具で無理やり開錠しようとすると、工具の破損や、最悪、作業しているご自身のケガにつながる恐れが出てきてしまいます。
鍵業者であれば、破壊せずに開錠することもできますし、万が一、破壊開錠が必要なタイプの鍵だとしても、多くの経験を積んだスタッフの作業でスムーズに対応できます。郵便受けの鍵でお困りのことがありましたら、ぜひ札幌の鍵屋さん TKDにご相談下さい。
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